「イベント動画撮影ってカメラを置いて撮影するだけじゃダメ?」
「イベント動画撮影で押さえておきたいコツやポイントを知りたい!
個人や団体で開くパーティーやイベントのほか、ビジネスシーンでのイベントやセミナーの様子を撮影しておく機会も多くあるでしょう。
プライベート用では思い出の記録映像として、ビジネスでは開催実績として公表したり、営業ツールとしても活用したりと用途は様々です。
ですが、単に定点カメラで撮影すればいい、というものではありません。
会場の空気感をしっかりと映像におさめつつ、「このイベント素敵だな」と思わせる動画に仕上げるには、映像素材の良さは不可欠です。
そこで今回は、イベント動画撮影で押さえておきたいコツやポイントについて紹介します!
記事の後半では、撮影に用意しておきたい機材やカメラワークの種類についてもまとめているので、これからイベント動画撮影を予定の方はぜひ最後まで読んでいただき、参考にしてくださいね。
- イベント動画撮影は準備から入念に対応しよう
- 編集動画の完成形を想定しながら撮影しよう
- 必要な機材をチェックし持ち込み忘れがないようにしよう
- カメラワークを意識して魅力的な映像を撮ろう
【準備】イベント動画撮影のコツ・ポイント
まずは、イベント動画撮影の準備段階でどういったことに気をつければいいのか、コツやポイントを解説していきます。
企画や構成を事前にしっかり準備する
高品質のイベント動画を撮影するためには、入念な企画と構成の準備が欠かせません。
ただ現場に赴いて撮影するだけでは不十分で、誰に何を伝えるのかという目的を明確にしておく必要があります。
まずは、動画のコンセプトや伝えたいメッセージを関係者で共有します。
例えば新製品のPRなのか、社内の士気向上なのか、用途に合わせてアプローチを変えます。
次に、イベント当日にどのようなシーンを残したいのかを決めましょう。
製品の実演風景、参加者の表情、会場の雰囲気など、ターゲットとなる場面を具体的にイメージできれば、撮影の指針になります。
さらに、撮影に必要な機材や人員、予算などの実務的な準備も怠りなく行います。
場合によってはプロのカメラマンやディレクターに依頼するなど、専門家の力を借りることで質の高い動画制作が可能になります。
様々な角度から検討と準備を重ねることで、イベント本番での撮影がスムーズに進められますね。
イベントを丸ごと録画しきれるよう機材を準備する
イベントの様子を余すところなく録画するには、長時間の撮影に対応できる機材が不可欠です。
現場では予期せぬトラブルも起こりうるため、備えを万全にしておく必要があります。
まず最低限、メインのカメラのバッテリーは予備を含め、撮影時間の2倍程度の容量を確保しましょう。
場合によってはバッテリーの交換が難しい状況も想定されるため、外部電源につなげられるよう配線なども用意します。
メモリに関しても、予備を大量に用意し、イベントが長時間に及んでも切れ目なく録画できるようにしておきます。
さらに、万が一の故障に備え、サブ機材の確保が賢明です。
サブのカメラ1台に加え、スマートフォンやモバイルバッテリー、マイク、延長ケーブルなどを揃えれば、突発的な事態にも対応できます。
加えて、小物のスペア(予備)も忘れずに用意しましょう。
ケーブルのコネクタやカメラのネジなど、どんな小さなパーツでもイベント中に損傷すれば大きな支障となります。
当日の混乱に備え、事前に機材のチェックリストを作成し、複数人で確認を行うのもよい準備になるでしょう。
カメラの性能は良いものを選ぶ
優れた画質のイベント動画を制作するには、カメラの性能選定が極めて重要になります。
現代のデジタルカメラには様々な高機能が備わっており、撮影シーンに合わせて適切に活用することで、臨場感あふれる映像が残せます。
まず、フレームレートの高いカメラを選ぶと、動きのある被写体でも滑らかな動画が撮影できます。
フレームレートとは1秒間に何コマの静止画像で構成されているかを表す指標で、値が高いほどなめらかな動画となります。
例えば60fpsのカメラなら、スロー再生しても自然な描写が可能です。
また、オートフォーカス機能やブレ防止機能の搭載も重視するべき点です。
手動でピントを合わせたり、手ブレを防いだりするのは熟練が必要ですが、こういった自動機能があれば、撮影初心者でもある程度の映像クオリティが得られます。
さらに、広角レンズを付けられるレンズ交換式のミラーレスカメラであれば、会場全体を広い視野で収められます。
また、固定した位置から長時間録画したい場合は、据え置き型のビデオカメラが適しています。
イベントを定点観測し、全体の雰囲気を余すところなく記録できるでしょう。
規模が大きなイベントで長時間の撮影が必要な場合は、最長12時間以上録画可能な高性能ビデオカメラを選ぶことをおすすめします。
撮影当日の流れをシミュレーションしておく
イベント当日を想定し、事前に撮影の流れをシミュレーションしておきましょう。
実際に現場を下見し、カメラの設置場所や動線、必要な機材などを確認します。
例えば、製品発表会の場合、製品の実演シーンでどこから撮影するか、観客の反応はどこから映すかなどをイメージしておきます。
シミュレーションを通して分かったことは全てメモを取り、当日スタッフで共有しましょう。
具体的には「この場所にカメラを設置し、こうした動きでシーンを切り替える」など、セリフ付きで撮影の手順を確認しておきます。
リハーサルのように、実際に動きながらシミュレーションを行えば、より実践的なイメージが湧きやすくなりますね。
想定外の事態に備え、フォローアップの打ち合わせも行うとより安心です。
撮影に十分なメンバー数を確保しておく
高品質の動画を撮影するには、適切な人数のスタッフを確保することが重要です。
撮影規模が大きくなってくると、カメラマン1人では足りず、最低でも3人は必要となります。
1人は全体の様子を広く捉えるため、三脚を使って据え置き型のカメラで撮影に専念します。
もう1人は動きのあるシーンをハンディカメラで撮影し、アングルを豊富に用意できるようにします。
残り1人はマネージャー的な役割で、2人のカメラマンの作業を統括し、スムーズな撮影進行を図ります。
人数に余裕がある場合は、さらにカメラマンを増やすことで、より多彩な映像を残せます。
例えば4人目を配置すれば、観客の反応を別のアングルから収められ、感動的な一場面を無駄なく収められるでしょう。
スタッフ数に限りがある場合は、ローテーションを組むなどの工夫をして、撮影体制を整えましょう。
本番前にテスト撮影しておく
イベント当日に間に合わせで撮影を行うと、手落ちや失敗が起こりがちです。
そうしたトラブルを防ぐため、必ず本番前に机上やリハーサルでテスト撮影を行いましょう。
まずは机上で、カメラのアングルやレンズ、設置場所を検討します。
次に実際に会場で機材を設営し、ライブ感のある臨場感ある映像が撮れるか確かめます。
この際、カメラのみならず照明やマイク、配線の確認も行いましょう。
万が一映像や音声の質が不十分な場合は、設定の調整や機材の入れ替えを検討できます。
また、テスト撮影ではマネージャーの指示出しの確認や、カメラマン同士の動線の確認も行えます。
本番さながらの動きを行うことで、スムーズな撮影が可能かをチェックできますね。
時間に余裕を持ってテストを重ね、問題点を一つ一つクリアしていくことが大切です。
イベント当日に焦ることなく、ベストな動画を残せるよう備えを怠らないようにしましょう。
【撮影】イベント動画撮影のコツ・ポイント
次に、実際の本番撮影時に気をつけたいコツやテクニックについて解説します。
事故がないよう、またより質の良い映像素材をを撮影できるようチェックしましょう。
カメラは常に電源につないでおく
イベント当日は長時間の撮影となるため、カメラのバッテリー切れに注意が必要です。
バッテリー残量がなくなると、そこで撮影が中断してしまいます。
そこで、電源ケーブルを事前に用意し、常にカメラに接続した状態で撮影を行いましょう。
例えば、ケーブルを接続できないハンディカメラを使う場合でも、スペアのバッテリーを複数準備しておきます。
バッテリー切れの際は、すぐに交換できるよう、係の人を配置するなどの対応ができると良いでしょう。
電源の確保に気を配ることで、バッテリー切れのストレスから開放され、スムーズな撮影が可能になります。
カメラはオート機能を設定する
プロのカメラマンでない限り、撮影時の設定はオート機能に任せるのが賢明です。
カメラには明るさや色合い、フォーカスなど細かい設定項目がありますが、自動で最適な状態に調整してくれます。
例えば、照明の当たり具合で明るさが変わっても、オート機能なら適切な露出に自動調整されます。
フォーカスについても、動きに合わせて被写体にピントを合わせ続けることができます。
オート機能を活用すれば、撮影に集中できるだけでなく、綺麗な映像が残せる確率も高まりますね。
ただし、オート設定のままでは不十分な場合もあるので、そのような時は、マニュアル操作での微調整をしましょう。
ですが、基本的にはオート機能を最大限活用し、手間のかかる設定操作は控えめにするのがベターでしょう。
制作する動画の用途を意識して撮影する
イベント動画の撮影に先立ち、その動画をどのように活用するのかを意識しましょう。
具体的に「誰に」「何を」「どう伝えたいのか」を明確にした上で、狙いに沿ったシーンをカメラに収めていきます。
例えば、新製品の紹介動画なら、製品の特長がよく分かるアングルやシーンに注力します。
一方、社内の士気向上を目的とするなら、参加者の熱気あふれる表情や会場の雰囲気を大切にし、感動が伝わるように撮影に気を付けます。
漫然と全体を撮りためるのではなく、動画の目的や用途を念頭に置きながら、ピンポイントで重要なシーンを絞り込んで撮影するのがコツです。
そうすることで無駄のない、より印象的な動画が制作できます。
事前の企画段階から用途を明確にし、それに沿った撮影を心がけましょう。
複数のアングルから撮影する
一つのシーンを複数のアングルから撮影しておくことが重要です。
異なる角度から同じ場面を切り取ることで、映像に変化とメリハリが生まれ、単調になりません。
例えば、講演会の場合、壇上の講師だけでなく、会場全体や聴講者の表情なども意識して撮影しましょう。
また、アップ映像だけでなく、広い範囲を収めた映像も取り入れる等、同じシーンでも、カメラのアングルや視点を変えることで、多様な映像が撮れます。
編集の際にも、アングルの異なる映像を組み合わせることで、スムーズな場面転換ができ、飽きのこない動画に仕上がります。
シーンごとに意識して複数のアングルから撮影するよう心がけましょう。
動画の視聴者が見たい映像を撮影する
イベント動画の視聴者は、実際にイベントに参加した人だけでなく、ウェブサイトなどで動画を見る人々も含まれます。
そのため、制作する動画の目的やターゲットを明確にし、視聴者の興味や関心に寄り添った映像を撮影する必要があります。
新製品のPR動画であれば、製品の特長や魅力が伝わるシーンに注力し、製品そのものを大きくクローズアップした映像を意識的に撮影しておきたいですよね。
一方、企業の一体感を演出したい場合は、参加者の熱気や会場の雰囲気を映し出すアングルを心がけましょう。
視聴者が知りたい情報は何かを考え、その観点から重要なシーンを選んで撮影することが大切です。
漫然と全体を撮りためるのではなく、ターゲットに寄り添った映像作りを意識しましょう。
カメラマンは目立たない格好で撮影する
カメラマンは撮影中、会場内を動き回る必要があるため、控えめな服装を心がけましょう。
派手な服装だと参加者の目を引いてしまい、イベントの邪魔になる恐れがあります。
ベストな服装は、黒やグレーなど地味な色のシンプルな服に、スニーカーなどの動きやすい靴を合わせると良いでしょう。
落ち着いた服装なら、会場内で目立たずに自由に動けるはずです。
カメラマンの服装は、撮影の一部分として映り込む場合もあります。
その際、映像に違和感を与えないよう、控えめな服装を心がけることが重要です。
イベントの性格に合わせてカメラマンの服装を工夫し、邪魔になることのない配慮が求められます。
セミナーやイベント動画の撮影に必要な機材
セミナーやイベントなどの会場で撮影する場合は、必要な機材を持ち込みます。
当日不足ないよう、事前チェックを怠らないようにしましょう。
主に以下の機材が揃っていると、当日の撮影も安心です。
- ビデオカメラ
- 静止画用カメラ
- カメラの三脚
- そのほかに用意しておきたいもの
・バッテリー
・予備メモリ
・電源ケーブル
・延長コード
ビデオカメラ
長時間の動画撮影が可能なビデオカメラは必須の機材です。
一眼レフカメラと比べ、画質は劣りますが、動画撮影に特化した機能が備わっています。
価格は家庭用で2万円前後、業務用で10万円前後からとバリエーションがあり、業務用は大型のレンズを搭載し、全体の映像を捉えやすくなっています。
静止画用カメラ
動画に静止画を差し込む際に役立つのがデジタルカメラや一眼レフカメラです。
被写体にピントを合わせた美しい写真を撮影でき、レンズを交換すれば、広角から望遠まで、様々なアングルの写真が撮れます。
動画の撮影とは別に、写真撮影のカメラマンを配置するのがおすすめです。
カメラの三脚
手ブレを防ぎ、安定した映像を残すために三脚は必須アイテムで、全体の映像を捉える際に活躍します。
脚が3本あり、レンズ方向の1本を地面に立て、残り2本の間からカメラのモニターを確認しながら撮影できます。
マイク
音声を拾うためのマイクも忘れずに用意しましょう。
ガンマイクは方向性があり、狙った音声を拾いやすくなっています。
ビデオカメラとの組み合わせに注意し、バランスの良いサイズを選び、ピンマイクなども併用すると良いでしょう。
そのほかに用意しておきたいもの
- バッテリー:予備のバッテリーを十分に用意することで、電池切れに備えられます。
- 予備メモリ:長時間の撮影に備え、予備の記録メディアを用意しておきましょう。
- 電源ケーブル:カメラのバッテリー持続時間に頼らず、電源ケーブルでカメラに給電するのが理想的です。
- 延長コード:撮影場所に応じて、十分な長さの延長コードを用意しましょう。
イベント動画撮影に活用したいカメラワークの種類
用途に合わせたイベント動画編集を行うためには、映像素材の豊富さや、見たい映像がしっっかり見える撮影が不可欠です。
ただ単に会場に置いてカメラをまわせばいい、というものではありません。
カメラワークにもいくつか種類があるので、こういったテクニックを駆使し、魅力的な映像素材を残しましょう。
名称 | 意味 |
---|---|
フィックス | 固定して撮影 |
パン | 左から右に動かす |
逆パン | 右から左に動かす |
ティルトアップ | 下から上に動かす |
ティルトダウン | 上から下に動かす |
ズームイン | レンズを動かして被写体に迫る |
ズームアウト | レンズを動かして被写体から遠のく |
トラック | 被写体の移動とともにカメラも一緒に動く |
基本的なカメラを三脚で固定して撮影する方法を「フィックス」といい、映像がブレずに見やすく、被写体の細かな表情も伝わりやすくなります。
カメラを左から右、または右から左に水平に動かす「パン」「逆パン」は、シーンの切り替えや、感情の変化を表現できます。
パンの上下バージョンで、カメラを下から上(ティルトアップ)、または上から下(ティルトダウン)に動かすと、明るい希望や落ち着いた落胆の気分を映し出せますよ。
レンズを動かし、被写体に近づく(ズームイン)か遠ざかる(ズームアウト)ことで、構図を変化させられます。
ズームインで注目のポイントを際立たせ、ズームアウトで全体を見渡せる映像を撮影できます。
被写体の移動に合わせてカメラも動かしながら撮影する「トラッキングショット」は、動きのあるシーンに臨場感を出せるダイナミックな手法です。
カメラを無意味に動かすのではなく、どの場面でどのカメラワークを活用するかを意識して撮影するのがコツです。
動きのタイミングやスピードにも注意を払い、安定した映像が撮れるよう心がけましょう。
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まとめ 〜イベント動画撮影はコツやポイントを押さえて丁寧に行おう〜
本記事では、イベント撮影のコツやポイントについて解説しました。
イベント動画撮影は、やり直しが効かない一発勝負の撮影です。
そのため、当日の撮影時だけではなく、準備から入念に行う必要があります。
単に撮影するだけではなく編集でより魅力的な動画になるように、コツやポイントを押さえて、良い素材をたくさん撮影しましょう。
また、プロに撮影を依頼したい場合は、ぜひ「むびる」にご依頼ください!
コスパ抜群ながらもクオリティの高い映像撮影で、満足度の高い動画制作が叶います。