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自治体PR動画の成功例15選!具体的な成功例から効果的なPR法を考察します

自治体のプロモーションにおいて、視聴者の心に残るPR動画の重要性は日増しに高まっており、実際の成功例からも学べるものは多いです。

そこで今回は、自治体のPR動画の成功例を15動画厳選し、具体的な成功事例を元に、どのようなPR動画が市民の心をつかみ、地域を盛り上げてきたのか深く考察していきます。

なにもヒントがない状態から自治体のPR動画を作成しても、成功にはつながりにくいです。

まずは実際の成功例を研究し、自身の動画制作に活かしましょう。

これから自治体のPR動画制作をお考えの方や、さらにその効果を最大化したい方は、ぜひ最後まで目を通して参考にしてください!

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Contents
  1. 自治体PR動画の成功例15選
  2. 自治体のPR動画成功例から学ぶ高品質なPR動画の作成ポイント5選
  3. 自治体のPR動画を成功させたいなら「むびる」がイチオシ!
  4. まとめ~成功例から自治体の効果的なPR動画作成を学ぼう~

自治体PR動画の成功例15選

地方自治体がPR動画・プロモーション動画の制作に取り組む目的は、観光客の増加や新たな移住者の獲得などさまざまです。

いずれにせよ、ターゲットから具体的なアクションを引き出すためには、初めの一歩として、自治体の知名度向上や人々の興味をかきたてなければなりません

そこで今回は話題を集め、多くの人々の興味を引き寄せたPR動画・プロモーション動画の成功例として、以下の15項目を厳選して紹介します。

①東北の秋【東北6県合同/ドローン撮影】

制作した自治体
  • 青森県
  • 岩手県
  • 宮城県
  • 秋田県
  • 山形県
  • 福島県
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
2,792万回

『東北6県合同:東北の秋』のPR動画は、東北観光推進機構と青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県が共同で制作しました。

この動画では、最先端の6Kシネマカメラや4Kドローンを駆使して、「東北の秋」の壮大な自然美と、地元に息づく伝統工芸の魅力を美しく描き出しています。

動画はその名の通り東北地方の秋の風景を中心に構成されており、大きな見どころは、夏から秋へと移り変わる境目の風景です。

多くの秋をテーマにした動画が静寂なイメージに包まれがちですが、この作品では、力強くも美しい、夏の名残を感じさせる緑豊かな風景が印象的です。

動画を通して、日が差し込む景色から始まり、活気に満ちた人々の暮らしの様子までが描かれており、まさに東北の力強い歩みと前向きな生き様を象徴しています。

4Kの高解像度により、風景や光の具合、水面に映り込むさまざまな景色、そして岩肌の細やかな質感まで、見る者にまるでその場にいるかのようなリアリティを描き出しています。

特に、河川に映る岩の風景は、その独特の滑らかなテクスチャが際立ち、見る者を引き込みます。

再生数2700万回超という数字からもわかるように、世界中から「あまりの美しさに感動した」という声が多数寄せられました。

東北の魅力を国内外に訴求し、地方活性化に寄与した名作といえます。

②I.N.K. 〜カモンベイベー栗原〜【宮城県栗原市/ダンスPR動画】

制作者 パンダライオン
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
362万回

「I.N.K. 〜カモンベイベー栗原〜」は、宮城県栗原市を舞台に、バンド「パンダライオン」のメンバー、モズさんが歌う、一風変わったPR動画です。

この動画は、DA PUMPの大ヒット曲「U.S.A.」を替え歌にし、栗原市の「田舎あるある」を軽快なテンポで歌い上げています。

動画の背景には、のどかな田園風景が広がり、それにユーロビートサウンドが組み合わさることで、予想外のハーモニーを生み出し、視聴者を引き込んでいます。

その結果、SNS上で大きな話題となり、再生数はなんと300万回以上に上りました。

「I.N.K. 〜カモンベイベー栗原〜」は、公式のPR動画ではないのですが、地方自治体の魅力を伝える切り口として、新たな可能性を見せた動画です。

宮城県内で活動するバンドのメンバーが、地元愛溢れる楽曲を通じて、地方の魅力を伝えたのは地方自治体のPRにおいて、新しいアプローチといえます。

独特のユニークさと中毒性から、若者はもちろんご年配の方からの支持もあつめ、人気曲と地元の魅力を組み合わせることで、地域の知名度アップに貢献した好例です。

③呉IN-呉IN【広島県呉市/PR動画】

制作した自治体 広島県呉市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
9.4万回

広島県呉市の魅力を余すことなく伝えるPR動画として注目を集めたのが「呉IN-呉IN」です。

このPR動画では、呉市のマスコットキャラクター「呉氏」が、THE BLUE HEARTSの名曲「TRAIN-RAIN」の替え歌を熱唱する内容で、映像ディレクター池田一真氏の巧みな演出のもと、呉の美しい大自然と観光スポットがハイクオリティな映像で紹介されています。

呉氏が主役となり、海上自衛隊の協力を得た壮大なロケや、子どもたちが可愛らしく扮装するミニ呉氏など、見どころ満載の構成です。

呉氏が若き日の思い出を振り返るストーリーが視聴者の心を掴み、曲に合わせて繰り返される「呉」という言葉が、自然と観光地呉市に対する親近感を湧き立たせます。

この動画が成功を収めた要因は、呉市の魅力がダイナミックかつ繊細に描かれている点にあります。

池田一真氏の演出と、呉氏の個性が融合し、観る者に呉市の多面的な魅力を感じさせる一作です。

これにより、観光客の誘致ははもちろん、地元住民にも改めて地域の魅力を認識させ、地域愛を深める契機となりました。

➃COME ON!関門!【福岡県北九州市・山口県下関市/特撮動画】

制作した自治体
  • 福岡県北九州市
  • 山口県下関市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
2億回

「COME ON!関門!」という躍動感あふれるタイトルで展開されるこのPR動画は、福岡県北九州市と山口県下関市が手を結んで制作されました。

正体不明の怪獣が海から現れ、人々が逃げ惑う様子を描いていますが、その中で展開される予想外の結末が、視聴者を驚かせます。

この動画の特徴は、なんといっても怪獣「カイセンドン」です。

その名の通り、関門海峡に突如として現れるこの怪獣は、地元の名産物フグ、タコ、カニから成り立っているという、コミカルかつユーモラスなキャラクターです。

このクリエイティブなアプローチが、視聴者の心をグッと掴み、動画への反響を大きくしています。

また、動画のクオリティの高さも見逃せません。

「シン・ゴジラ」のVFXを手がけた映像チームによるリアルな演出は、本格的な怪獣映画に劣らず、自治体のPR動画とは思えない完成度の高さが話題を集めました。

再生数は異例の2億を越え、人気は今もなお伸び続けています。

登場人物が英語を話すシーンもあり、これにより海外観光客への訴求も忘れていない点も重要なポイントです。

⑤Net surfer becomes Real surfer【宮崎県日向市/PR動画】

制作した自治体 宮崎県日向市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
113万回

「Net surfer becomes Real surfer」は、宮崎県日向市の魅力を独創的に描いた一作です。

失恋し、意気消沈していた青年が、サーフィンのメッカである宮崎県日向市と地域の方々、そしてサーフィンとの出会いによって、心の変化を遂げてく様子を描いています。

動画は、青年がネットサーファーから真のサーファーへと成長していく様子を丁寧に描いています。

このプロセスを通じて、視聴者は日向市の美しい海と、その地で生きる人々の温かさに触れられ、動画に引き込まれる構成です。

主人公が地元の店を訪れたり、エキストラとして市民が登場する様子からも、この街全体の協力のもとに作成されたと伺えます

またこの動画には続きがあり、制作の裏話から生まれた感動のドラマもサイドストーリーとして公開され、更なる話題となりました。

こちらも再生回数は100万回を突破し、感動したという視聴者からのコメントも多数寄せられています。

サーフィンを核としたまちづくりを目指す日向市にとって、この動画は市の魅力を効果的にアピールできた成功例として、注目すべきPR動画です。

主人公が5日間にわたってサーフィンの練習を続ける中で、視聴者もまた、日向市の自然や人々、そしてサーフィンの魅力に引き込まれていきます。

⑥波佐見町は永遠の輝き【長崎県波佐見町/コミカル動画】

制作した自治体
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
11万回

「波佐見町は永遠の輝き」の動画は、波佐見町の魅力を存分に伝える工夫が随所に見られます。

陽気な若者たちが町を駆け巡り、歌い踊りながらその魅力を紹介する内容で、視聴者は町の特色や風物をリアルに体感できます。

タイトルは、ダイヤモンドのキャッチコピーを巧みにアレンジし、町の魅力を宝石に例えたものです。

この動画は、想い人に婚約指輪を届けるコミカルなストーリーが基軸となっています。

「犬神家の一族」風のパロディや、田んぼに突き刺さる青年など、ユーモア溢れる演出が印象的で、さわやかな余韻を与えます。

劇中歌は、名所の解説と地元の方言がリズムよく混ざり合い、自然と波佐見町への親しみを感じさせてくれる構成です。

更に、この作品の特徴は、制作に関わる全ての人々が波佐見町ゆかりである点です。

監督、主演、出演者、主題歌の製作者まで、全員が町と深いつながりを持つことで、視聴者に対して町の魅力をより深く、より身近に伝えられています。

ふるさととしての愛情が感じられる歌詞と、楽しいストーリーを通じて、波佐見町の魅力が存分に表現されているPR動画です。

➆こんな豊田市知らなかった【愛知県豊田市/ドローン撮影】

制作した自治体 愛知県豊田市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
32万回

続いて紹介するのは、愛知県豊田市のPR動画です。

こんな豊田市知らなかった」というタイトルのPR動画は、車の町として広く知られる愛知県豊田市の未知の魅力を紹介しています。

車産業以外の多彩な面を映し出すこの動画は、ドローンを用いて町全体の風景を捉え、視聴者に自然や歴史といった隠れた魅力を感じさせます。

音楽だけの落ち着いた雰囲気が、地域の素朴で豊かな景色と相まって、視聴者に深い印象を与える構成です。

この動画は、約6分間で豊田市の概要をナレーション付きで紹介されており、自動車産業を中心とした歴史や、環境、観光、食、文化など、市の多様な魅力が、分かりやすく伝えられています

ナレーションが6か国語に対応している点も、多様な視聴者にアピールする工夫です。

豊田市は、世界的に車の町として認知されている一方で、その他の多くの魅力が埋もれがちですが、この動画によって、豊かな自然や文化、食の魅力がより広く知られるきっかけとなりました。

また、落ち着いた雰囲気の中で視聴者が自然の豊かさに触れられ、余計な編集や説明が不要であることがこの動画から学べます。

豊田市のこれまでにない一面を紹介したこの動画は、視聴者に新たな発見と驚きを提供し、地域の未知の魅力を効果的に伝える成功例といえます。

⑧もしもこの世に〇〇がなかったら【岐阜県関市/シュール動画】

制作した自治体 岐阜県関市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
10万回

「もしもこの世に刃物がなかったら」というタイトルのPR動画は、岐阜県中央部に位置する関市の未知の魅力を切り取っています。

動画は、シュールな内容で観る者を引き込む内容です。

包丁の代わりに手で野菜を切る主婦、ガムテープでひげを剃る男性、口で髪を切る美容師といった、刃物がない不便な世界が描かれています。

これにより、「刃物があって良かった」というメッセージが効果的に伝わります。

関市は、イギリスのシェフィールド、ドイツのゾーリンゲンと並び、「刃物の3S」と呼ばれるほどの世界有数の刃物工業都市でありながら、その事実は特に若年層の間で知られていませんでした。

関市が出荷する刃物製品は、包丁で全国シェア約5割、理髪用刃物で約7割にも上り、日本の刃物産業を支えています。

それだけに、この地の刃物の技術と魅力を多くの人に知ってもらうことは、地域のブランド力向上に繋がります。

オリコンでも取り上げられたこの動画は、関市の特色とストーリーを巧みに結びつけ、視聴者に地域の魅力を伝える成功例です。

特に20~30代の若年層へのアプローチが求められていた関市にとって、この動画は認知度向上の大きな一歩となりました。

シュールながらも印象に残る内容が、新たな関心を引き出し、刃物のまち・関市の魅力を多くの人に広められています。

➈小諸がアツ・イー!本篇【長野県小諸市/ゆるキャラ活用の動画】

制作した自治体 長野県小諸市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
6.5万回

長野県小諸市が低予算ながらも手作り感あふれるPR動画を制作し、大いに話題を集めました。

製作費はたったの9500円です。

脚本から撮影、編集、出演まで、全てが市職員によって担われ、市長も積極的に登場しています。

この動画では、小諸市のマスコットキャラ「こもろん」が主役です。

市を襲う悪の組織に立ち向かい、名産品を通じて和解するストーリーが展開されます。

戦闘員の「イー」と「いい」の掛け言葉が、視聴者に市の魅力を伝え、素朴な演出が心地よい笑みを引き出します。

また、宣伝の基本、名産品をおいしそうに食べるシーンも欠かされず、最後には「こもろん」の中から予想外な人物が現れるオチで、視聴者を驚かせました。

このPR動画は、SNSでの注目度が高まり、多くのまとめサイトでも取り上げられるなど、予想を上回る反響を呼びました。

再生回数は6万回を超え、ふるさと納税額もなんと7倍に激増し、予算を抑えつつも大成功を収めた成功例です。

小諸市のPR動画制作は、お金をかけるだけがプロモーションではないという新しい視点を世に示しました。

⑩おかえりなさい【和歌山県和歌山市/ハートフル動画】

制作した自治体 和歌山県和歌山市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
2.2万回

和歌山市が和歌山大学と提携し、心温まるPR動画「おかえりなさい」を制作しました。

この動画では、地元出身の男性が都会の女性を連れて帰郷し、市の魅力をひとつひとつ紹介します。

派手な演出はありませんが、その分、視聴者の心にじんわりと響く内容となっています。

撮影から台本、主演者に至るまで、全てが学生たちによって手掛けられました。

和歌山市の美しい風景と多彩な魅力が、細部にわたり丁寧に描写されています。

その結果、この動画は多くのまとめサイトで取り上げられ、派手さや奇抜な要素がないにもかかわらず、高い注目を集めました。

地元の大学と自治体が連携して制作活動に取り組むことで、より深いメッセージ性と地域色を動画に込められています。

また、学生たちの視点で描かれた市の魅力は、新鮮で親しみやすい印象を視聴者に与えます。

この動画を通じて、「おかえりなさい」という言葉の温かさが、和歌山市の魅力と共に多くの人々に伝わりました。

地域の魅力をしみじみと感じさせるこの動画は、他の自治体も参考にすべき成功例といえます。

⑪ンダモシタン小林【宮崎県小林市/移住促進の動画】

制作した自治体 宮崎県小林市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
319万回

つづいて紹介するのが、宮崎県小林市が制作したPR動画です。

タイトル「ンダモシタン小林」に隠されたサプライズが、視聴者の心を魅了しました。

初めて見る人には一見普通の紹介映像ですが、実際にはフランス人男性が地元の方言、西諸弁で小林市の魅力を語るという、意表をつくオチが待ち受けています。

この斬新なアイデアは、視聴者に何度も動画を再生させる効果を生み出しました。

再生回数は300万回を突破し、数多くのまとめサイトでも取り上げられ、話題となりました。

動画を通じて、小林市の魅力が多くの人々に伝わり、成功した自治体PRの一例と評価されています。

これらの動画は、それぞれの地域の特色や魅力を巧みに表現し、多くの人々の関心を引きました。

オリジナリティ溢れる内容で地域をPRすることの重要性を改めて教えてくれる、見事な宣伝戦略です。

⑫1000人クッキーダンス【埼玉県久喜市/ダンス動画】

制作した自治体 埼玉県久喜市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
68万回

一度聞けば耳から離れないメロディーと、誰でも楽しんで参加できる振り付けで、人気を博したのが、埼玉県久喜市の「1000人クッキーダンス」です。

まさに地方自治体PR動画の成功例ともいえるこの作品は、市の象徴である「笑顔のまち永遠なれ」をBGMに、総勢3,058人の市民が踊ります。

ゴダイゴのタケカワユキヒデ氏によって作成されたこの曲は、ポップかつキュートなリズムが特徴で、地元市民の意見と願いが歌詞に反映されています。

この企画の大きな特徴は、数字のインパクトと市民の参加で、規模の大きさが話題を呼びました。

さらに、有名ユーチューバーの起用により、動画は60万回以上視聴され、多くの「クッキーダンス踊ってみた」動画が投稿されるなど、話題の持続性が見られました。

また、このダンスは市内イベントにも取り入れられ、市を代表するPR映像として定着しています。

その後も音源の一般配信や、「クッキーダンス踊ってみた」動画コンテストの開催など、市民の参加と交流を促す継続的な取り組みが続けられています。

楽しいメロディーと親しみやすいダンス、市民の積極的な参加によって、久喜市の魅力を伝える成功したPR動画です。

アプローチの多様性と継続性は、他の自治体も参考にすべきポイントといえます。

⑬W・R・S・B【佐賀県佐賀市/ホラー風の動画】

制作した自治体 佐賀県佐賀市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
40万回

「W・R・S・B」というタイトルからは想像がつかないかもしれませんが、実はこれは佐賀市の斬新なPR動画の名前です。

佐賀市は、ゆるキャラやご当地ヒーローが飽和状態にある中で、従来のイメージを大きく変え、市の魅力を全国に訴えかけるため、逆転の発想によるプロモーションを展開しました。

このプロモーションの主役は、「ワラスボ」です。

ワラスボは、有明海にしか生息しない特有の魚で、うなぎのような体にエイリアンのようなビジュアルを持っています。

このユニークな一見不気味なビジュアルを活かし、佐賀市はSFホラー映画仕立てのトレーラーを制作し、公開しました。

この動画は、ゆるめのキャラクターや町おこしが一世を風靡する中で、あえてのホラー風です。

パニック映画の予告風に仕上げたその内容は、完成度の高さとあからさまでないPRが視聴者の興味を引き、40万回以上再生されるほどの話題となりました。

「ワラスボ」のビジュアルという、従来とは一線を画すアプローチが、新しい魅力の発見と、地域のプロモーションにおいて大きな成功を収めました。

かわいいご当地ゆるキャラが人気を集める中で、あえてホラータッチのPR動画を作成した意外性と、完成度の高さが人気を集めた好例です。

⑭シンフロ【大分県/ダンス動画】

制作した自治体 大分県
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
259万回

温泉県として知られる大分県が、プロのシンクロナイズドチームを起用し、温泉でのシンクロダンスを披露するという、これまでにない内容の動画を制作しました。

動画では、バスタオルを身に巻いたシンクロチームが大分県の名湯を訪れ、水の上で見事なパフォーマンスが展開されます。

シンクロの美しさ、温泉でのパフォーマンスの可能性、そして、大分県の多種多様な温泉施設が紹介される構成です。

様々な音をサンプリングして作られたBGMは、視聴者に地元の魅力を伝えます。

画面上では、機敏なシンクロダンスと音楽に合わせ、景色が次から次へと移動します。

雄大な露天風呂から庶民的な銭湯、プールまで、大分の多様な浴場が次々に紹介され、視聴者を飽きさせません。

また、元日本代表選手率いるシンクロチームと、500人の県民エキストラの協力により、シュールで高い娯楽性を持った動画が完成しました。

この動画は、そのユニークさとオーソドックスさの融合、地元の魅力の巧妙なプロモーションにより、多くのメディアで取り上げられるなど大いに話題となりました。

県によると、この動画による経済効果は35億5,000万円に上ったとのことです。

これは一つの自治体PR動画がもたらす、大きなインパクトといえます。

⑮にいがた☆JIMAN!【新潟県新潟市/ダンス動画】

制作した自治体 新潟県新潟市
Youtubeでの再生回数
※2023年9月現在
23万回

「にいがた☆JIMAN!」というタイトルで新潟市がリリースしたPR動画は、ユニークかつ斬新な内容で多くの人々を魅了しました。

この動画では、地元出身のアイドルグループ「Negicco」が主演し、彼女たちが新潟市の魅力をポップなメロディに乗せて歌い、市民と共に踊ります。

特筆すべきは、動画の後半部分で、ビルからいきなり顔を出すのは、新潟市出身の大物歌手、小林幸子さんです。

しかも、巨大化した姿でド派手なステージ衣装を身にまとい、登場する様子はまさに圧巻で、「ラスボス感がすごい」と、SNS上でも大きな話題を呼びました。

この驚きの演出は、新潟市の多様性と魅力を象徴するものとなり、視聴者に強烈な印象を与えました

地元のアイドルと市民が一体となり、さまざまな観光地や名産をアピールしながら、最後には地元出身の大物歌手が登場するというストーリー展開は、視聴者に新潟市の魅力を多角的に伝えるうえで効果的だったといえます。

「にいがた☆JIMAN!」は、新潟市の地域資源を活かし、地元の有名人を巧みにフィーチャーしたことで、視聴者に市の魅力を存分に感じさせた成功例とです。

このような工夫と斬新なアイデアが、自治体PR動画において大いに効果を発揮しました。

自治体のPR動画成功例から学ぶ高品質なPR動画の作成ポイント5選

ここまでさまざまな自治体のPR動画を紹介しました。

いずれも大きな成果を上げた成功例です。

ここでは、これらの動画から高品質なPR動画の作成ポイントを考察していきます。

以下の5項目を見てください。

  1. PR動画作成の目的を考える
  2. 拡散したくなる話題性を持たせる
  3. 地域の魅力を存分に表現する
  4. SNSとの連携も充実させる
  5. PR動画に盛り込めるテーマを探す

①PR動画作成の目的を考える

R動画作成の際に重要なのは、はっきりとした目的の設定です。

目的が明確であれば、動画の内容や構成がおのずと見えてきます。

例えば、「インバウンド促進」や「移住促進」といった大きなテーマのもと、より具体的なターゲットを定めることが求められます。

これにより、メッセージが的確に伝わり、効果的なコンテンツが生まれます。

海外の人に向けて地域の魅力をアピールし、インバウンド促進を目的とした動画では、古都の雰囲気を味わうことができる点や、言葉の壁があっても安心して買い物が楽しめることなどを前面に出した訴求などが王道です。

これにより、観光地としての魅力や利便性をアピールできます。

一方で、移住促進を目的とした動画では、ターゲットに応じて異なるアプローチが必要です。

子育て世代には「遊び場が多い」「子育て支援が充実している」こと、若年層には「自然が多くレジャーが楽しめる」「都会へのアクセスが良好」といったライフスタイルに合わせた情報を発信します。

これらの例からわかるように、PR動画作成の目的を明確にすることで、内容が具体的になり、ターゲットに対して適切なメッセージを発信できます。

高品質なPR動画を作成するうえでの基本中の基本なので、ぜひ押さえてください。

②拡散したくなる話題性を持たせる

拡散したくなる話題性は、PR動画の成功において欠かせない要素です。

動画が拡散されることで、メッセージは広範な視聴者に届き、大きな宣伝効果が期待できます。

拡散を狙うには、まず動画のクオリティを高めなければなりません。

鮮明な映像やクリアな音質は、視聴者に快適な視聴体験を提供し、動画の印象を強化します。

加えて、オリジナリティあふれるアイデアや楽しさも重要です。

これにより、視聴者は動画を一つの作品として捉え、魅力を感じてくれます。

PR動画であれば、観てもらうだけでなく、視聴者に記憶に残る内容でなければなりません。

印象に残らない映像は、一度観たきりで終わり、人に紹介してもらえませんよね。

そのため、視聴者が主体的に共有したくなる要素を取り入れる構成が重要です。

例えば、視聴者が感じる楽しさや驚きを意識し、独創性のある内容やアプローチなども効果的です。

視聴者が動画を一つの作品として楽しめれば、自然とその動画は友人や知人に共有され、拡散の可能性が高まります。

③地域の魅力を存分に表現する

地域の魅力を存分に表現する内容も、高品質なPR動画制作に不可欠な要素です。

地域が持つ唯一無二の魅力を、視聴者に明確に伝え、心に刺さる訴求力を持たせる内容を心がけましょう。

動画が単に面白いだけでは、観光客や移住者の増加にはつながりません。

まず、その地域ならではの景色、文化、伝統、食を前面に押し出し、視聴者にその地の良さを感じさせる必要があります。

また、地域住民の声や日常を取り入れることで、視聴者に親近感を与え、訪れたいという気持ちを喚起できます。

さらに、目を引く面白さや創意工夫も忘れてはいけません。

これにより動画自体の視聴回数が増え、多くの人々にその地域の魅力が伝わります。

その際にも、地域の魅力を過不足なく、かつ効果的に訴えるバランスを保つ意識が大切です。

地域の良さを際立たせながら、観光地としての魅力や、移住を考える際のメリットも丁寧に描写することで、動画はただのエンターテインメントから一歩進んで、視聴者に対する強いメッセージとなります。

➃SNSとの連携も充実させる

SNSとの連携の充実も、PR動画の制作における重要ポイントです。

地方自治体は、YouTubeを始め、TwitterやFacebook、LINE、Instagramなど多様なSNSを運用しているケースが一般的です。

これらのプラットフォームを巧みに利用することで、PR動画の露出が飛躍的に向上し、多くの人々の目に触れるチャンスが増えます

動画がYouTubeにアップロードされた際、他のSNSでの告知も積極的に発信しましょう。

各SNSのフォロワーが動画の存在を知り、さらに多くの視聴者がYouTubeページを訪れる結果に繋がります。

各SNSの特性を理解し、それぞれに適した告知の方法を取るよう心掛けてください。

さらに、視聴者が動画コンテンツを簡単にシェアできるような環境作りも重要です。

シェアボタンの設置やハッシュタグの利用など、ユーザーがコンテンツを拡散しやすい状態にすることで、より多くの人に動画が届きます。

このように、マルチプラットフォームでの情報発信は、地域の魅力が一層広がる一助となります。

⑤PR動画に盛り込めるテーマを探す

PR動画に盛り込むテーマの探索は、動画のクオリティを大きく左右します。

自治体のYouTube公式チャンネルでは、数本の動画しかアップされていないケースが珍しくありません。

一見、動画コンテンツの製作は難しいように感じるかもしれませんが、地域のさまざまなできごとを多角的に切り取ることで、予想外の魅力が見えてくる場合があります。

制作可能なテーマを広範に洗い出し、コンテンツの充実を図るのは、視聴者の関心を引き、動画の視聴回数を増やすために不可欠です。

地域の日常的な風景や、年間を通してのイベント、歴史的な背景、特産品の製造過程など、多くの要素が魅力的なテーマとして映ります。

また、地域住民の声を取り入れることで、リアルで暖かみのあるコンテンツが完成し、視聴者とのつながりが生まれます。

テーマ探しの過程では、住民の意見を取り入れ、地域の真の魅力を引き出す工夫が必要です。

さらに、異なるテーマ間での連携も考えられます。

例えば、特産品の製造過程を紹介する動画と、その特産品を使ったレシピ動画を作成し、両方をリンクさせることで、一つの動画だけでは伝えきれない地域の魅力を多面的に表現できます。

自治体のPR動画を成功させたいなら「むびる」がイチオシ!

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自治体のなかには、構成や撮影、編集など、PR動画作成のすべてを自分たちの手で完結させるところもあります。

しかし、PR動画の作成は知識や経験が無い方には難しい作業です。

出来上がりのクオリティを確保するには、やはりプロに依頼するのがおすすめといえます。

そこでイチオシなのが「むびる」です。

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まとめ~成功例から自治体の効果的なPR動画作成を学ぼう~

この記事では、さまざまな手法や工夫を凝らした自治体PR動画の成功例を15項目挙げ、それぞれの内容を解説しました。

これらの動画から学べる要素はたくさんあります。

初めに、動画作成の目的やターゲットの明確化が重要です。

視聴者に対して地域の魅力を効果的に伝えやすくなります。

また、拡散したくなる話題性の確保できれば、動画は視聴者を通じて広く拡散し、大きな宣伝効果を生み出します。

PR動画を外注する場合、記事中でも紹介した「むびる」を利用しましょう。

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