MV/PV

MV撮影の具体的な流れとは? 必要な機材や効果的なテクニックも紹介!

「MV撮影って何から始めればいいの?」
「MV撮影に必要な機材は?」
「MVのクォリティを上げるテクニックは?」

いざMV撮影を始めようと思っても、このような疑問を抱いて撮影が始められないという方はいませんか?

MVは、音楽作品をより一層引き立てる大切なアイテムです。

曲の世界観や雰囲気を視覚的に伝えられる作品として、妥協はできません。

この記事では、MV撮影に必要な機材やMV撮影の手順、撮影したMVのクオリティを上げるテクニックなどを解説します。

初めてのMV撮影でなにから始めれば分からない人や、MVが思ったようなクオリティに仕上がらないという人は、ぜひチェックしてください。

関連記事:MV撮影場所の探し方とは?選ぶポイントについて解説

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MV撮影に必要な機材5選

まずはMV撮影に必要な機材を確認しましょう。

予算をかければそれだけさまざまな機材を集められますが、撮影機材は高価なものが多いです。

最低限、以下の機材があればMV撮影を始められます。

  1. カメラ
  2. 三脚
  3. 音源
  4. 素材ファイル
  5. 動画編集用ソフト

関連記事:動画制作の種類を徹底解説!実写やアニメーションの特徴

①カメラ

撮影の心臓となるのはカメラです。

ハイエンドの撮影機材からシンプルなスマートフォンまで、選択肢は多岐にわたります。

なかでもiPhoneは驚くべき画質を持っており、家庭用ビデオカメラと比較しても遜色のない映像が得られます。

実際にプロのカメラマンも、現場で使用しているケースがあるほどです。

ショートフィルムやMVでは、ミラーレスカメラが主流となってきており、4K画質と24FPSの動画撮影機能は撮影の基準となりつつあります。

特に、4Kは編集の際にクロップやズームが可能なため、後々の加工がスムーズにおこなえます。

②三脚

ブレのないクリアな映像を得るためには、三脚は欠かせません。

特に、自分自身を撮影する際や、一人での撮影では必須のアイテムです。

手で持っての撮影は映像のブレを生む可能性が高いため、カメラをしっかりと安定させられる三脚を選びましょう。

安物の三脚はどっしりとした安定性に欠けるものも多く、風などで簡単に倒れてしまうリスクもあります。

安物買いの銭失いにならないよう、ある程度のコストはかけてください。

③音源

PVやMVの撮影では、演奏シーンの撮影時に音楽のズレを防ぐため、元となる楽曲の音源が必要です。

音源を使用して演奏することで、映像と音のシンクロが正確になります。

また、音源の再生はイヤフォンやヘッドフォンではなく、外部の小型スピーカーを使用するのがおすすめです。

MVに出演している演奏者が全員イヤホンやヘッドフォンを付けていたら、違和感がありますよね。

構想としてイヤフォンやヘッドフォンが重要な意味をもつ場合は別ですが、音源はスピーカーで流してください。

④素材ファイル

MVの制作には、動画だけでなく、画像や音声の素材も必要です。

撮影された映像から不要な部分をトリミングし、音楽、効果音、テロップなどを追加して完成度を高めていきます。

多くの場合、一度編集に入っても新たなアイディアが浮かぶことが多いので、使用しそうな素材を多めに準備しておくと、編集作業がスムーズに進みます。

⑤動画編集用ソフト

MVを制作するには、撮影時以外にも必要な機材があります。

動画編集用ソフトもその1つです。

初心者の方は、Windowsの「カスタムビデオ」やMacの「iMovie」が手軽でおすすめです。

基本的なソフトウェアから始めて、慣れてきたら高度な編集が可能なソフトにステップアップすれば、オーバースペックなソフトを買う心配もありません。

近年ではスマートフォン用の編集アプリも増えてきており、撮影から編集までを一貫できるものもあるので、検討してください。

MV撮影の5つのステップ

続いて、具体的なMV撮影のステップを見ていきましょう。

MVを制作する人のスタイルややり方によって、MV撮影のステップは異なりますが、基本的には以下のイメージでMV撮影が進みます。

  1. MVを制作する曲を決める
  2. MVのイメージや構成を練る
  3. 絵コンテを作る
  4. 構想や絵コンテに沿って撮影する
  5. 撮影した映像を編集する

関連記事:動画制作と映像制作の違いを分かりやすく徹底解説!

①MVを制作する曲を決める

MVの成功の鍵はその元となる楽曲の選定にあります。

楽曲がMVの中核を形成し、視聴者の心をつかむための土台です。

このステップでの選曲は、MVのイメージやテーマ、そして伝えたいメッセージに直結するため、適当な選曲はやめましょう。

良い楽曲選びをするためには、曲そのものが持つ独自の世界観や情緒への理解が必要です。

楽曲にはその背後に物語や感情が隠されていることが多いので、映像としてどのように表現するかをじっくり考えましょう。

②MVのイメージや構成を練る

楽曲の選定が完了したら、次にMVのイメージや構成を練っていくステップが待っています。

楽曲の歌詞や旋律、そしてその背後に潜むメッセージをもとに、MVで視聴者にどんな感情を呼び起こしたいのか、どんな物語を伝えたいのかを明確に定義します。

この段階で大切なのは、曲が持つ世界観の正確な映像化です。

シーンの選定や背景の設計、登場人物のキャラクター設定など、さまざまな要素を複合的に考慮する必要があります。

例えば、主人公の服装一つをとっても、その時代背景や彼らの役割、性格などを反映することで、よりリアルな世界観を作り上げられます。

また、撮影ロケーションの選定は、MVの雰囲気やテーマを左右する要素です。

都市の中心部の明るい景色から、遠くの山々や自然の中の静寂な場所まで、曲に合った適切な場所を選ぶことで、MVのイメージを更に強化できます。

③絵コンテを作る

絵コンテの作成は、映像制作の大事なステップとして欠かせません。

イメージや構想が固まった後のこのフェーズでは、具体的なシーンの構築やカメラのアングル、キャラクターの動きをビジュアルでプランニングします。

絵コンテは「映像作品の設計図」とも呼ばれ、一つ一つの絵がそのままシーンとして映像化される場合もあるほど、大切なアイテムです。

頭の中のイメージを絵コンテとして資格化することで、MVのストーリーや流れ、情緒を正確に表現できます。

制作チーム全体のビジョンが統一され、撮影や編集作業がスムーズに進行し、意図しないミスや誤解を防ぐ役割も果たします。

頭のなかのイメージをメンバーで共有できれば、画力が高くなくても大丈夫です。

④構想や絵コンテに沿って撮影する

構想や絵コンテが固まったら、いよいよ撮影に移ります。

実際の撮影には、トラブルがつきものです。

特に屋外での撮影では、天候や突発的な問題に対処するためのバックアッププランも用意しておきましょう。

あらかじめ予備のプランを用意しておくことで、撮影が中断されるリスクを低減できます。

撮影時には、絵コンテを随時参照し、そのビジョンを実際の映像に反映させる作業が進行します。

また、シーンごとの感情や雰囲気を捉えるために、多角的なアングルからの撮影や、異なるライティングでのカットも試しましょう。

編集の際に豊富な選択肢が増え、より高品質なMVを制作できます。

⑤撮影した映像を編集する

撮影終了後の編集フェーズは、MV制作における重要な工程です。

撮影で得られた多数のクリップやカットを駆使して、物語性やリズム、雰囲気を表現し、一貫した作品へと仕上げていく作業がおこなわれます。

初めに、所定のタイムラインに沿って大まかな編集を行い、必要なシーンを配置します。

視聴者にリズミカルな印象を与えるために、曲のビートやメロディに合わせたカットの切り替えを意識しましょう。

次に、細かい部分の編集を進め、トランジションの追加やエフェクトを適用します。

編集が一通り終わった後は、チームや第三者の目線で作品を再度確認し、不自然な部分やリズムのブレがないかを検討します。

編集は反復的なプロセスであり、何度も調整や修正が繰り返されるケースが一般的です。

最終的な作品が完成するまで、細部に目を配りながらMVを練り直してください。

完成度の高いMVを作成するポイント6選

MVは、音声のみのコンテンツである「楽曲」に「視覚」という要素を取り入れたものです。

音だけでは表現しきれない部分をカバーできるコンテンツとして、楽曲への理解を深めるキーアイテムといえます。

それだけ重要な作品のため、完成度を高めるには押さえるべきポイントもあります。

以下にあげる6つのポイントを見てください。

  1. 字幕の活用も検討する
  2. エンコードする
  3. 一番の盛り上げポイントをハッキリさせる
  4. 視聴者が飽きないようにテンポを意識する
  5. 何を伝えたいのかを考える
  6. プロに制作を依頼する

関連記事:動画制作にかかる期間ってどれくらい?流れやスケジュールを徹底解説

①字幕の活用も検討する

MVを視聴するとき、視聴者は映像に目を奪われがちで、歌詞の内容を見逃してしまう場合があります。

歌詞の内容を強調したいときや、楽曲のメッセージを伝えたい場合は、MVに字幕として歌詞を表示する方法を検討しましょう。

これにより、映像と同時に歌詞を追うことができ、楽曲とMVの一体感も増します

字幕を活用することで、楽曲の魅力をより深く伝えやすくなります。

②エンコードする

動画を制作した後の一つの大切なステップがエンコードです。

エンコードは動画のサイズを適切に圧縮し、再生時のストリームの安定性を保つためにおこなわれます。

ネット上での動画再生は、ファイルサイズやビットレートに依存するため、エンコードによってサーバーの負荷を減少させ、視聴者にスムーズな再生体験を提供できます。

③一番の盛り上げポイントをハッキリさせる

MVの中で一番印象的なシーンやポイントを明確にする作業は、視聴者の印象を高めるために不可欠です。

映画やドラマと同様に、MVも起承転結のストーリー展開が求められます。

特にクライマックスのシーンは、楽曲やアーティストの魅力を一層引き立てるチャンスです。

視聴者の心をグッとつかむためにも、盛り上げポイントを意識してください。

④視聴者が飽きないようにテンポを意識する

視聴者の注意を持続させるためには、MVのテンポ感を意識することが大切です。

一定のリズムやテンポで進む映像は、視聴者を飽きさせてしまう可能性があります。

さまざまなカットの切り替えやエフェクトを用いることで、視聴者の興味を持続させ、楽曲の世界観をより深く伝えられます。

⑤何を伝えたいのかを考える

MV制作時には、伝えたいメッセージやコンセプトの明確化が必要です。

複数のメッセージを1つのMVに詰め込むと、視聴者は混乱してしまい、どれが本当のメッセージなのかを理解できなくなってしまいます。

一つの明確なテーマやメッセージに絞り、最大限に活かすような映像作りを心がけましょう。

⑥プロに制作を依頼する

質を確保するための最も確実な方法は、その道のプロへの制作依頼です。

MVは、アーティストの楽曲とイメージをビジュアルで表現する大切なメディアです。

プロの制作会社やディレクターは、業界の最新のトレンドや技術、表現方法を熟知しています。

豊かな経験と知識により、楽曲のコンセプトやアーティストのイメージを的確にキャッチし、効果的な視覚表現ができます。

MVのクオリティはアーティストのブランドやイメージに直接影響する要因となります。

初めてMVを作成する場合や、撮影に自信がない場合などは、まずはプロに作成を依頼してイメージを掴みましょう。

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まとめ~MV撮影は事前準備が大切~

この記事ではMV撮影について、必要な機材や具体的な撮影ステップ、効果的なMV作成のポイントなど、さまざまな情報を解説しました。

MVは、楽曲の世界観やアーティストの頭の中にあるイメージを、視覚的に表現できるコンテンツです。

重要なコンテンツであるだけに、撮影にあたっては事前の準備が欠かせません

コンセプトの設定やイメージに合うロケ地選び、絵コンテの作成など、前もって入念に準備しましょう。

また、MV制作のプロに撮影を依頼するのも有効です。

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